超定番の真空管試験機TV-7について思うこと(4)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

真空管を測定する場合に重要な点は、何ボルトの電圧をかけた状態で測定するかという測定条件です。

真空管アンプで実際に動作している条件に近いほど、実用レベルの精度が高くなります。

ところが、TV-7の場合には、簡易型のため、真空管アンプでかける電圧よりもはるかに低い電圧しかかけていない状態で、前述の相対値を測定しております。

例えると、自動車の高速走行性能を測定するのに、50km/hしか出さない状態で測定し、それに基づいて、150km/hの測定値に変換するようなものです。

これも、TV-7の測定精度が低い理由の一つです。

つまり、TV-7は、あくまで簡易型の測定機で、誤解を恐れずに申し上げれば、「真空管が使えるかどうかを選別する測定機」であって、測定値はおおまかな目安程度なのです。

次回は、第2の問題点である「マッチング選別に使えない」という話しをシェアしたいと思います。

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