2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

代表的なプリ管12AX7/12AT7/12AU7の違い

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。ギターアンプ、オーディオアンプの別を問わずに、プリ管としてよく使われるのが12AX7、12AT7、12AU7です。これらのプリ管は、9ピンで内部構造も双三極という点で共通しており、外観もそっ…

真空管から見たタイタニック3D(2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。マルコーニは、船会社に対して、無線設備と無線通信士をセットにして今でいうリース販売しました。これは、船舶無線通信を独占的に支配するという意味で賢い方法です。おそらく、マルコー…

真空管から見たタイタニック3D(1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。先日、映画館でタイタニック3D版を鑑賞してきましたが、興味の対象は、ジャックでもローズでもなく、どんな無線設備を使っていたのだろうかという点でした。無線好きが高じて現在に行き…

やっかいな真空管アンプのノイズ(6)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。真空管ノイズは、プリ管(12AX7等)、パワー管(EL34等)または整流管(5AR4等)のうちどれかから発生している場合がほとんどです。複数チャネルを有するギターアンプで、特定チャネルだけノイ…

やっかいな真空管アンプのノイズ(5)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。ギターアンプにおける外部要因ノイズで電源系ではないものとしては、ギター本体から発生するノイズ(以下、ギターノイズと称する)と、シールドが電磁波を拾うノイズ(シールドノイズと称…

やっかいな真空管アンプのノイズ(4)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。ギターアンプにおける外部要因ノイズの代表格は、なんといっても電源系ノイズです。「あのライブハウスは、電源が悪い」、「あそこのコンセントに繋ぐと、ノイズが増える」という声を聞い…

やっかいな真空管アンプのノイズ(3)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。ギターアンプでノイズが出ている場合、ギタリストのみなさんはどうされますか?まずは、ノイズの発生を特定するという、「切り分け」という作業を実施します。ここでのポイントは、ノイズ…

やっかいな真空管アンプのノイズ(2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。前回は、真空管メンテナンスとして、真空管の実装位置を変えたり、抜き差しにより接触状態を変えることで、ノイズや音量不安定等の問題を解消できる旨をシェアしました。その後、「ノイズ…

やっかいな真空管アンプのノイズ(1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。真空管アンプで発生するトラブルのワースト1は、なんといっても、ノイズです。ノイズと一口にいっても、連続的、間欠的、真空管が暖まった頃に必ず発生するもの、ボソボソ、ブーン、ガサ…

中国製WE300Bに関する怪しい電話

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。2月下旬の昼下がり、真空管無料相談のフリーダイヤル0120-194-380に1本の電話がかかってきました。「株式会社○○の担当○○と申します。PSVANEのWE300Bって知っていますか?」「あっ。はい…

中古アンプ購入時の心配ごと(その4)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。前回の真空管の劣化が原因で、真空管を新品に交換してもなお、サウンドが気に入らない場合があります。これは、第3の原因である「真空管ブランドの不適合」に他なりません。真空管は同じ…

中古アンプ購入時の心配ごと(その3)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。中古アンプでパワー管のバイアス調整が適正だったとしても、高域がキツかったり、こもったりしている場合があります。その原因として考えられるのは、真空管の劣化です。ここでいう真空管…

中古アンプ購入時の心配ごと(その2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。第1の原因「バイアス調整のズレ」の話しをする前に、バイアス調整について、簡単に説明します。バイアス調整は、可変電圧型の固定バイアス方式を採用しているアンプにおいて、パワー管に…

中古アンプ購入時の心配ごと(その1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。真空管式のギターアンプやオーディオアンプを中古で購入される方は、多いと思います。とりわけオークションに出品されている中古アンプは、試奏することができないため、落札後に、いざ音…

パワー管4本のうち1本が損傷した場合の賢い対処法(その2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。前回は、1本だけ交換するのはリスクが高いのでやめてください、というお話をさせていただきました。今回は、2本交換または4本交換のどちらにするかの判定基準をシェアいたします。ずば…

パワー管4本のうち1本が損傷した場合の賢い対処法(その1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。真空管式のギターアンプやオーディオアンプのうち、大出力のプッシュプル方式では、パワー管(EL34、KT88、6L6GC等)の数が4本(6本、8本もありますが、ここでは話しをカンタンにするた…

修理店にアンプの真空管交換を依頼をする際に忘れてはいけないこと(その2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。依頼者は、依頼方針を決める必要があります。この方針の違いによって、依頼する際のポイントが変わってきます。依頼方針としては、つぎのいずれかとなるでしょう。(1)全ておまかせで、…

修理店にアンプの真空管交換を依頼をする際に忘れてはいけないこと(その1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。真空管式のギターアンプやオーディオアンプを使っていると、いずれ真空管の交換時期がやってきます。通常は、修理店(楽器店やオーディオ店等)にアンプを持ち込んで交換依頼をすることが…

本当にバイアス調整不要? McIntosh MC275のヒューズ溶断の原因について

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。オーディオファイルにとって、一度は使ってみたい米国系アンプといえば、マッキントッシュのMC275が挙げられます。MC275は、1961年に発売され、パワー管KT88×4本、75W+75Wという当時として…

以外と気づかない米国117V仕様のアンプを100Vで使用するデメリット

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。米国仕様のオーディオアンプ、ギターアンプは、電源電圧117Vで、これを日本のコンセント100Vにつなぐとどうなるか。「アンプにとって、低電圧のやさしい駆動方法だから長持ちしますよ」な…