リクルートのDNAと真空管との以外な関係
リクルートのDNAと真空管との以外な関係
こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。
今日は、ちょっと切り口を変えたお話を。
私は、新社会人として株式会社リクルートでスタートを切り、3年間お世話になりましたが、今から思えば、リクルート時代のすべてが、今、こうして会社を経営する上での教科書でした。
わずか3年間ですよ。
リクルートは、別名、社長育成会社とも呼ばれ、優秀な社長にリクルート出身者が多いことからもわかると思います。
断っておきますが、私は、出来の悪い社員でしたから、かかる母集団には入りません(笑)。
それでは、なぜ、リクルートは、優秀な人材を輩出するのでしょうか。
それは、リクルート社員全員がリクルートのDNAを注入されるからだと思います。
出来の悪かった私も、リクルート社員でしたからそのDNAを今でも持っています。
そのDNAとは、創業者の江副さん(リクルート社員は、社長でも、取締役であろうが、「さん」付けで呼ぶ風通しの良い社風があります)の次の言葉です。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
これは、リクルートの現役社員はもとより、出身者であれば、誰でも知っている言葉であり、今でも、仕事をする上でのバイブルとなっております。
私の場合、真空管ビジネスを始めるに当たっては、ありきたりの旧態然とした真空管販売をするつもりはさらさらありませんでした。
当時、真空管業界を知れば知るほど、ユーザの知識不足をいいことに、真空管をブラックボックス扱いして情報を開示しないことが、専門家であるという間違った認識のビジネスモデルを変えなければと
いう思いに駆られていたことを思い出します。
今となっては、弊社のビジネスモデルをオマージュしている真空管業者も散見されますが、胸を張って、弊社が日本で最初に取り組んだのは、つぎの4点です。
(1)保証期間の明確化と保証書の添付
(2)プリ管のゲイン測定と選別マッチの販売
(3)パワー管の測定精度の明示
(4)真空管に対するエージングという概念の導入
これらの4点のヒントは、いずれも「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉に他なりません。
どうしたら、ユーザにとって胡散臭さの香りがほのかに残る真空管というものを、だれにでもわかりやすく、公明正大にユーザに伝えることができるか、という1点にしぼり考え出された結論なのです。
上記4点が第1期だとすれば、第2期は、つぎのサービスを提供したときとなります。
(1)バイアス調整が不要になるバイアスフリー倶楽部
(2)プリ管とパワー管との組み合わせによる真空管の聴き比べコンテンツ SOUND BAR
さらに、第3期として、真空管の良さをユーザの皆様のお伝えする真空管聴き比べセミナーをスタートさせたばかりで、私の真空管ビジネスモデルはどんどん進化を遂げております。
おとなしく、真空管だけ売っていれば良いなんていうこともおっしゃる方もいますが、それじゃあ、つまらないでしょう。
もっと、もっと、もっと、おもしろいことをこれからも、やって行きますよ。
リクルートOBとしての矜持を胸に。
Good Music!
2011.10.4
(c) 2011 VINTAGE SOUND