どうして、様々なブランドのパワー管を連続的に交換できるのか?
どうして、様々なブランドのパワー管を連続的に交換できるのか?
こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。
9月23日に開催した「ギタリストのための真空管聴き比べセミナー」で参加者のお一人からタイトルのような質問を受けました。
セミナー当日は、1台のギターアンプに対して、つぎの4種類のパワー管をつぎつぎに交換しました。
(1)KT88 Valve Art
(2)KT88 JJ
(3)6550 TUNG-SOL
(4)KT88 GOLD LION
ここで、あれっ、なんか忘れていない?
そうです。バイアス調整です。
セミナーでは、パワー管を交換する際に必要なバイアス調整を一度もすることなく、4種類のパワー管を交換しました。
それって。アンプが壊れないのか?という素朴な疑問が出てきます。
ちなみに、セミナーで使用したアンプ(Diezel アインシュタイン)は、パワー管を交換する度に、バイアス調整が必要なタイプです。
それなのに、なぜ?
その答えは、4種類の電気的特性が同じものを用意したからなのです。
もちろん、特性が違えば、毎回バイアス調整をしなければいけませんが、時間制限のあるセミナーでは、到底無理なので、このような交換方法を使ったのです。
ちょっと、別の話を。
真空管に興味があるみなさん。真空管の勉強はどのようにしていますか?ほぼ間違いなく、独学でしょうか。
今時、真空管をカリキュラムに入れている学校なんて無いでしょうから、体系的に教えてくれる教育機関がないという状況です。
でも、ギターアンプやオーディオアンプにはしっかりと真空管が使われているのです。
真空管の基礎知識があるのと、無いのとでは、アンプのおもしろさに雲泥の差がでるので、知らないのは本当にもったいないんですね。
そのうち、時間が出来たら真空管基礎講座でもやろうかな?なんて考えています。
できれば、真空管を後世に伝えるために若い世代に講義したいな。
ギター関連の専門学校で、講座を持つことができたら面白いかも。
2011.9.27
Good music !
(c) 2011 VINTAGE SOUND