真空管交換レポートVol.11 >>> Diezel VH4編 by razors edge TAKA様
真空管交換レポートVol.11 >>> Diezel VH4編 by razors edge TAKA様
こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。
第3回 バンド応援プロジェクトで真空管をご提供させていただいたrazors edgeのギタリストTAKA 様より、真空管交換レポートをいただきましたので、ご紹介いたします。
※本レポートは、早期にいただいていたのですが、HPへのアップが遅れましたことをお詫びいたします。
ギタリストTAKA 様 近影
【アンプの基本データ】
[ ギターアンプメーカ・型番 ] DIEZEL VH4
[ パワー管の型番・ブランド・本数 ] TUNGSOL
[ プリ管の型番・ブランド・本数 ] 12AX7
[ 整流管の型番・ブランド・本数 ] なし
[ 対象ジャンル ] ロック
[ 現状の音で気になる点 ]
DIEZELはもう少しミッドハイに元気が欲しい。 レクチはミッドよりにザクッと歪んで欲しい。
[ 目指したい理想サウンド ]
ザクッと歪むサウンド。チューブスクリーマーをかけた音が好みですが、チューブスクリーマーを間に挟むとノイズが酷いのと音が引っ込みす
ぎる。後、足下に置くのが苦手なんで。
TAKA様とは直接お電話にて、お話させていただき、希望サウンドを十分に伺った上で、パワー管を逆バイアス調整すべく、真空管一式を発送していただくようお願いをして受話器を置きました。
それから、数日後、TAKA様から真空管一式が到着しました。
逆バイアス調整後、私が厳選した真空管一式を発送いたしました。
razors edge TAKA様の真空管交換レポート
それから、TAKA様からのレポートが届きました。
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今回の使用した機材です。
GUITAR esp EX - 440LTD
PICK UP duncun Custom Custom™ SH-11
シールド BELDEN 8412
AMP HEAD Diezel VH4
キャビネット MESA BOOGIE
試奏場所@OSAKA LIVEHOUSE PANGEA &@STUDIO MAX 本町店の2カ所で試しました。
(吸音、電圧の関係のため)
ヴィンテージサウンドの佐々木サンとの付き合いはかれこれ5年。
今回のプロジェクトに関して真空管のチョイスは日頃の音ニュアンスをお伝えしてるのでお任せしチョイスして頂きました。
そして送って頂いたのは
☆パワー管
EL34 Mullard中パワー PX22
KT77中パワー PX22
☆プリ管
12AX7 EI中ゲインヴィンテージ管
12AX7Mullard 高ゲイン
E803S JJゴールド 高ゲイン
では僕が聞いた感想です。
○パワー管Mullardプリ管Mullard
レンジが広く男らしいサウンドで太さがありlowもしっかりでる。
MID-LOW好きにはたまりません。
○パワー管Mullardプリ管EI
くいつきがよく、少し固めだが音の輪郭がはっきりしている
かといっておとなしい感じではなく、歪みも程よくやんちゃな感じで
全体的に派手に聞こえました。
○パワー管Mullardプリ管JJ803S
パワー管Mullardプリ管EIのやんちゃ感よりもう少し若いやんちゃ感(笑)
他の組み合わせよりローはおとなしめ。
MID-HIからHIにピークがあり,
ギターの抜ける音域があるので
BANDであわせると存在感が有る位置にもっていきやすのでは。
○パワー管KT77 プリ管Mullard
レンジも広くmid-hiにピークがあり立ち上がりもよかったです。歪みも
程よく暴れていて、弾いていて気持ちのよいサウンドでした。
○パワー管KT77 プリ管EI
レンジは今回の中で1番広くバランスも非常によかったです。
くいつきもよく単音の抜けはすばらしい!
歪みは若干きれいめでコード感もしっかり聞こえてきました。
○パワー管KT77 プリ管ECC803
レンジは狭めだがこれぞギターって感じでMID-HIのピークが
ガツンとくるサウンドでした。LOうぁ少しおとなしめだが
1本筋が通った音の印象がありました。
以上です。
そして現状で使っていたのは
パワー管TUNG-SOL
プリ管は色んな種類のごちゃ混ぜ(笑)
現状使っている上のラインナップで弾くと
貧粗でした。。。
今回すべて試させて頂いたものすべてにいえる事なんですが
”バランス”が非常にいい!
音の飛び出し方(レスポンス)もかなりいい!
音って言葉や文章にすると難しく人それぞれ感じ方は違うと思います。
音を鳴らす環境(LIVEHOUSE、STUDIO,等)
電圧や吸音や跳ね返り。
人に分かり易く伝えるのに数字(何kHzとか)
で表すのも一つの方法だと思います。
でも、やっぱり自分で弾いて気持ち良い音は、やってみないと分からないもんです。
今まで佐々木さんに出会うまでは真空管で相当無駄なお金を使ってしまってました。
某サイトで購入しいざアンプリペアさんにもっていって
真空管の数値を計ってもらったらパワー管なのにバラバラ。
使い物にならないものも。
僕の場合自分が好きなBANDを佐々木さんに聞いてもらって
それから電話で何回も打ち合わせをさせてもらってます。
僕らのBANDは年間60本〜80本近くLIVEをやるので、もちろんコスト面も考えて相談にさせて頂いてます。
逆バイアスシステムや電話番号がフリーダイヤルなど、本当に親身になって考えてくれるヴィンテージサウンド。
これからもお付き合いお願いします。
ひじょーに今回楽しかったです!
あと、ヴィンテージサウンドの回しものではありませんので(笑)
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TAKA様、直感的で他のギタリストの皆様にも伝わりやすいレポートをいただきありがとうございました。
Good Music!
2011.11.14
(c) 2011 VINTAGE SOUND